鳴門の鉄腕・板東、中1日も1失点完投

 「全国高校野球・3回戦、鳴門17‐1常葉菊川」(17日、甲子園)

 鳴門(徳島)の“鉄腕”板東湧梧投手(3年)が、エースの意地を見せた。大量リードにも気を緩めずに、強打の常葉学園菊川を相手に1失点完投。「自分らしい投球が久しぶりにできた。打者ばかりだったので、僕も1回ぐらい上がりたいと思っていた」。試合後のお立ち台で満足げに笑った。

 延長十回完投した2回戦から中1日。疲れも見せず、低めのチェンジアップがさえた。二回までに4三振を奪うリズムのよさで、打線の爆発を呼んだ。ここまでは2試合とも5失点。下半身を使うフォーム修正を実らせた姿に、森脇稔監督も「投げるたびに良くなっている」と称賛した。

 これで徳島大会から7戦連続完投。普段は牛丼好きの板東だが、今大会は試合前日の食事で出される験担ぎのカツ丼を平らげて体重も維持。「疲れより今は楽しい。ここまで来たら1人で投げ切りたい」と力強かった。

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