桐光・松井4K“省エネ投球”で8強!

 「高校野球・神奈川大会5回戦、桐光学園11‐1横浜商大高」(22日、保土ケ谷)

 神奈川では、桐光学園が五回コールド勝ちで8強入りした。今秋ドラフトの目玉、松井裕樹投手(3年)は、3戦ぶりの登板で1失点完投。4奪三振、64球の“省エネ投球”を見せた。24日に行われる予定の準々決勝では、横浜と対戦する。桐蔭学園は横浜創学館に延長十五回引き分けで再試合となった。

 思い描いた通りのプランで、桐光学園・松井が8強に駒を進めた。コールドを決める満塁弾を放った水海を出迎えると、歓喜の輪の中で笑みがこぼれる。「野手が打って5回で終わらせてくれた。今日はよかった」と満足そうに話した。

 決勝まで見据えれば、この日から7日間で4試合。テーマにしてきた球数減を、順調にクリアした。最速145キロの直球とスライダー、チェンジアップをストライクゾーンに投げ込んでいった。

 三回には、右前打に味方の悪送球が重なって先制点を奪われたが「自分のカバーのせい」と、集中を切らさない。その裏、1死満塁から自らの左中間適時二塁打などで逆転すると、四回以降は少しギアチェンジ。残り2イニングは3三振を奪ったが、擁した球数は5回64球に抑えた。

 「点差がついてもワンバウンドの変化球を投げたり、攻撃にリズムを持ってこられなかった」。そう振り返った昨年からの成長を感じさせる内容。打線の爆発は偶然ではない。野呂雅之監督(52)も「去年はなかった。意図的にバットに当てさせる感覚があるのでは」と、頼もしげに話した。

 登板2試合で14回188球。余力を十分に残して迎える準々決勝は、昨夏と同じ宿敵・横浜戦だ。「この1週間で運命が決まる。すごく長く感じると思う。1球目から全力でいけるように。チーム全員の力を合わせて、あと3つとりたい」。力強く宣言した“ドクターK”が、いよいよ全開モードに突入する。

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