松山聖陵・照屋、初打席初スイング弾

 「高校野球・愛媛大会2回戦、東予2-6松山聖陵」(17日、坊ちゃん)

 愛媛で1、2回戦が行われ、第2シードの松山聖陵が6‐2で東予を下し初戦突破。1年生で5番に抜てきされた照屋雄大三塁手が、公式戦初出場初打席で初本塁打を放った。第3シードの今治西は8‐1で伯方に順当勝ちした。

 打った本人が「まさか」と思った。公式戦初打席。しかも初スイングだった。高めの直球をたたいた打球は高々と舞い上がり、右翼席に飛び込んだ。ダイヤモンドを一周した松山聖陵の1年生・照屋は「強気で打席に立って、思い切り振りました」と興奮気味に話した。

 初戦で緊張感が漂っていたチームを勢いづける先制ソロ。荷川取(にかどり)秀明監督も「私もびっくり。よく打ってくれた」と、抜てきに応えたスーパー1年生を称賛した。

 沖縄県那覇市出身で、同県出身の荷川取監督の指導を頼って今春、松山聖陵に入学した。覚悟を決めて親元を離れたが、寮生活は想像以上にキツかった。

 「練習はしんどくて、洗濯とか苦手で、沖縄に帰りたいなあって…。ホームシックにかかりました」

 それでも5月には練習試合でスタメン入り。パンチ力を認められ、今大会開幕直前に背番号「13」をもらった。その夜、小さいころから熱心に野球を教えてくれた父・邦夫さんに電話で報告。「がんばれよ!」と大喜びする声に励まされた。

 デビュー戦の一発で、甲子園初出場を狙うチームに欠かせない存在になった。元阪神・金本知憲氏(本紙評論家)にあこがれる“持ってる”15歳。試合後にホームランボールを受け取り「次も自分の仕事を果たしたい」と目を輝かせた。

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