安楽2度の救援失敗…済美、準決勝敗退

 「高校野球春季四国大会・準決勝、尽誠学園6-2済美」(4日、オロナミンC)

 準決勝2試合が行われ、センバツ準優勝の済美は2‐6で尽誠学園に敗れた。エース・安楽智大投手(2年)は五回に3番手で登板。右翼守備を挟み、八回途中からも登板したが、いずれも適時打を許した。尽誠学園は12年ぶり6度目の決勝進出。鳴門は5‐0で今治西に完封勝ちし、2年連続6度目の決勝進出を決めた。5日は決勝戦が行われる。

 “守護神”にはなれなかった。0‐2で迎えた五回1死三塁のピンチ。これ以上の失点は許されない場面で、済美のエース・安楽がマウンドに上がった。「絶対に抑えてやろうと思いすぎて力んでしまった。ボールが死んでいました」。

 最初の打者から三振を奪ったが、続く尽誠学園の5番・西丸に中前へはじき返され、追加点を献上。六回からは「いつでも投げられる準備はしておけ」と上甲正典監督(65)に告げられ、右翼守備に就いた。

 1点差に迫った後の八回2死二、三塁のピンチで再びマウンドへ。公式戦では初めての1試合2度目の登板。だが、2者連続で適時二塁打を許し、試合を決められた。

 センバツ後、1カ月のノースロー期間が明けて1日にキャッチボールを再開したばかり。まだ右肩が重く、球威に欠けていた。「ピンチの場面で期待されて投げたのに、抑え切れなかったことが悔しい」と唇をかんだ。

 四国制覇のために、登板を志願した。2イニング限定で許可した指揮官は「練習しないと球にキレが出ないことが分かったでしょう」と復帰を急いだエースを諭した。

 今後は十分に投げ込みを行いながら、練習試合で投球回数を増やしていく。「甲子園で3連投できるように、肩をつくっていきたい」。怪物右腕は夏をにらみ、進化を誓った。

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