大和広陵・立田に悪夢九回…完封目前も

 「センバツ・2回戦、尚志館2‐1大和広陵」(24日、甲子園)

 28年ぶり2度目の大和広陵が九回に逆転を許し、甲子園初勝利を逃した。8安打2失点のMAX149キロ右腕、立田将太投手(2年)は「もっとすごくなって戻って来たい」とリベンジを誓った。北照は菰野に完封勝ち。春夏通じて初出場の尚志館は、大和広陵を逆転で下して初勝利を挙げた。

 甲子園初勝利と完封が目の前で消えた。1‐0の九回、それまでマウンドで仁王立ちしていた立田に変化が起きた。「最後にバテが来た」。2連打と四球で無死満塁、続く6番・関に右翼際への逆転2点二塁打を許した。2ストライクから投げたのは縦に落ちるスライダー。「空振りを取ろうと思ったが、落ち切らなかった」と悔やんだ。

 2年生ながら181センチ、82キロの堂々とした体格のエースは、「150キロを出し、プロのスカウトの注目を浴びたい」「三振を多く取りたい」とビッグマウスで自らを奮い立たせてきた。九回、右飛で最後の打者となった時も「本塁打だけ狙いにいった」と強気を貫いた。しかし、実は「3月初めに腰の違和感で、調整がうまくいかなかった」と勝負どころで小さなズレが生じていた。

 「最後があんな形で、スカウトにいい印象を残せなかったと思う」と表情を曇らせた。しかし、オリックス・古屋スカウトグループ長は「フォークを覚えれば佐々木(元横浜)のようになれる」と期待。夏はさらに成長した姿を見せるはずだ。

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