エース近森が絶叫!崇徳が劇勝

 「秋季高校野球・広島大会準決勝、崇徳2-1瀬戸内」(6日、呉二河)

 準決勝2試合が行われ、1993年春以来の甲子園出場を目指す崇徳は、エースの近森雄太投手(2年)が延長11回を完投。瀬戸内を2‐1で振り切り、3年ぶりの中国大会進出を決めた。7日には決勝戦と3位決定戦が行われ、上位3校が10月26日に開幕する中国大会(山口・西京スタジアムほか)に出場する。

 強気のエースが、チームを夢舞台への第一歩に導いた。延長十一回、2死一、二塁と一打逆転サヨナラのピンチをしのいだ崇徳・近森は、マウンド上で大きくガッツポーズして絶叫。「今日は最高でした」と会心の投球を振り返った。

 息詰まる投手戦に気持ちが高ぶった。三回、1死三塁から1、2番が連続三振に倒れると、ネクストバッターズサークルで思わずヘルメットをたたきつけるなど、熱い思いが爆発。藤本誠監督(32)も「試合中も抑えるように何度も指示した」と苦笑いするほどだった。

 そのかいもあって、マウンドでは冷静だった。快速球を武器に次々三振を奪う瀬戸内・山岡に対し、「僕はスピードもないし、力勝負に行ったら負ける。打たせて取りに行った」と緩急を織り交ぜ、二回から九回までは無安打に抑え込んだ。

 熱さが再びはじけたのが、十一回の攻撃時だ。先頭打者として振り逃げで出塁すると、1死二塁から5番・竹島の中前打で、三塁コーチの制止を振り切って本塁突入。先制のホームを踏み、勝利をぐっと引き寄せた。

 藤本監督は「本当に気持ちの強い子。投げて打って走って、試合を決めてくれた」と“肝っ玉エース”を絶賛した。中国大会進出を決め、20年ぶりの甲子園へ一歩近づく勝利に、近森は「今年のチームは、甲子園を狙ってやっているんで」とニッコリ。尽きることのない闘志で、聖地まで一歩一歩突き進む。

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