先週７日に、ＪＲＡ新規調教師の合格者が東西トレセンで発表された。栗東３人、美浦２人の計５人の名前が並んだなか「加藤士津八」（かとう・しづや）の名前が-。2011年までジョッキーとして奮闘していた彼への『サクラサク』。率直な感想は「あの士津八か！」だった。

　それというのも、懇意にさせてもらっている加藤和宏調教師のご子息であり、それこそ士津八が小学生くらいの時から知っている。そんな関係だから、もちろん血縁こそないものの、吉報に対するワタクシの喜びも非常に大きかった。

　ジョッキー引退後は父のもとで調教助手として従事。担当厩舎で頻繁に厩舎へ顔を出していたこともあり、彼とはよく会っていたのだが、手が空いている時は本当に真面目に勉強していた。

　”昭和の人間”であるワタクシの場合、勉強というと分厚い参考書に蛍光ペンを塗って…のイメージなのだが、32歳の彼はいつもパソコンを相手に励んでいました。それはともかく、若くして調教師試験に合格する人たちの頭脳というか、記憶力は素晴らしいものがある。

　現在バリバリに活躍している某調教師が、まだ助手の頃のこと。家へ遊びに行って、ワタクシが「今から問題を出すから答えよ！」と適当にそのへんにある本を手に取り、適当なページを開いて質問すると（偉そうですみません…）、一言一句間違えることなくスラスラと答えたものだった。もし士津八に行っても、きっと同じような感じになっていたことだろう。

　「もう何年も勉強したから、早く解放されたいよ～」と常々言っていた士津八。ようやく努力が報われた。心の底から「おめでとう！」と祝福したい。

（馬サブロー美浦支局・玉川　祝）

【玉川の土曜推奨馬＝中山８Ｒブランオラージュ】

　２走前のＶ時計と内容から、ここでも通用することは確か。得意の中山＆相性のいい勝浦正樹騎手で、前走13着から一変を描く。

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