人柄良し、腕も達者…大野”社長”はこんなジョッキーです
15日は京都、中京競馬が雪の影響で延期となり混乱したが、中山競馬は無事に開催された。そして全レース終了後、昨年のチャンピオンズCをサウンドトゥルーで制したお祝いが大野拓弥騎手主催で開かれ、招待されたので行ってきた。
馬サブローの武山記者が彼のレースマネジャーという縁もあり、デイリー関係者には本当に気を使ってくれる。先日も美浦支局に山ほどのジュースを差し入れで、自ら持参してくれたほど。そんなこともあり、記者は彼のことをいつも”社長”と呼んでいる。まあ、年は倍近くこちらが上だが、年収は恐らく10倍(?)あちらが上なので、甘んじて受けている次第だ。
しかし”社長”という呼び名で他の調教師にも思わず言ってしまうので、松山将樹調教師などはつられて「社長は来週、どこで騎乗する予定ですか?」などと口にしてしまう始末。大野騎手本人にもその呼称で話しているようで、「調教師に”社長”と言われるのは恥ずかしいですよ…」と言われてしまった。
彼の真面目さはこんなところにも表れている。成績が上がってくると、ジョッキーはとかく”後から頼まれても成績が上位の馬に騎乗したがる”もの。しかし彼は”先約優先”がモットーで、それは今も変わらない。言葉にすると簡単でもなかなかできないことで、これが彼の人柄だ。
G1を制するようになり、腕の方も上がっていることも確か。記者が某調教師に「大野の実力はどう思う?」と質問されたので「自分は馬に乗れないから…」と、ちょうど近くにいた小笠倫弘調教師に助けを求めた。すると即答で「文句なく達者ですよ」。東大卒の頭脳で分析されたのだから、これは間違いないところだろう。
ローカル回りから、本場中心のジョッキーへと完全に成長した大野君。さらなる飛躍を期待すると同時に、またデイリーにも、いろいろとうれしいトピックスを提供してくれることを願っている。
(馬サブロー美浦支局・玉川 祝)
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