日曜札幌メイン・キーンランドＣへ出走するネロにまたがるのは、船橋競馬所属の中野省吾騎手。「（ジョアン・）モレイラはタッチの差でシュウジに決まってしまった」と悔しがるのは西山茂行オーナーのレーシングマネジャーを務める”草さん”。それでも、筆者が「中野省吾を僕は高く評価しています。天才かもしれませんよ」と振ると、色気アリの言葉が返ってきた。

　「そうみたいね。地方でウチの馬に乗ってもらったことはないんだけれど、関係者から『天才』とよく聞く。先々も考えて、このジョッキーがいい刺激になってくれれば」。

【日曜新潟１Ｒ・２歳未勝利】

　◎タマモアモーレのデビュー戦は１番人気の支持を大きく裏切って13着。ハナを奪えず、最後も抵抗すらできなかった。伊藤圭三調教師は「横の馬を気にして前へ進まなかった。ハミも取らなかったし、力を全く出していない」と振り返る。今回はブリンカーを装着し、３キロ減の武藤雅騎手を起用。作戦は言わずもがな、でしょう。ケイコは引き続き動いており、狙う価値は十分だ。

【日曜新潟５Ｒ・２歳新馬】

　冒頭の話の流れで”草さん”に「今週のオススメは？」と問うと、このレースの◎ニシノコデマリの馬名が挙がった。併せ馬では常に優勢な動きを見せており、スピードは相当なもの。馬体の仕上がりも良く、初戦が狙い目だ。○グノーシスとの馬連なら配当もつくだろう。

【日曜新潟12Ｒ・３歳上500万下】

　コパノディールが制した８月６日の新潟12Ｒは差し馬に追い風が吹いた一戦。２着、３着、５着馬が参戦も、着順ほどの信頼は置けない。ほかにも追い込み脚質が多く先行勢に有利な展開となりそうだ。◎アースオブフェイムの前走は促しての追走。テンションも高く、体調面が整っていなかった。今回は牧場＆美浦で十分に乗り込み万全。未勝利戦のＶ内容から力があることは間違いなく、ここが狙い目だ。

（馬サブロー美浦支局長・佐野裕樹）

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