【地方競馬】兵庫大賞典はタガノゴールドが直線一気 8回目の重賞Vを決める
「兵庫大賞典」(5日、園田)
兵庫競馬の上半期の頂点を競う大一番は、1番人気のタガノゴールドが3番手追走から直線で外へ持ち出して差し切り勝ち。重賞8勝目を飾った。2着には中団追走から伸びた3番人気のジンギが入り、4角先頭から押し切りを図った2番人気のエイシンニシパが3着だった。
まさしくこれぞ横綱相撲。道中抜群の手応えで3番手を追走したタガノゴールド。3角手前からライバルのエイシンニシパがペースを上げて先頭に立つが、タガノゴールドに騎乗した下原理の手綱は持ったまま。直線で外へ持ち出すと一気にはじけ、他馬とは力の違いを示す伸びを披露した。
「スタートが上手になり、先行できるようになったのが大きい。直線では強いなと感じました」と下原理は9歳を迎えても進化を続ける相棒をたたえた。
勝利を見届けた新子雅師も「調教でも走り方が変わったと感じる。次は六甲盃(6月4日)」と次なるターゲットを掲げた。
この日の馬体重492キロは13年7月にデビューして以来、最も重いものとなった。9歳にして成長を続ける兵庫の王者はこの先もタイトルを積み上げていく。