「園田プリンセスカップ」（２０日、園田）

　グランダムジャパン２歳シーズン初戦は、７番人気のリリコが鮮やかに差し切り重賞初制覇。鞍上の吉村智は昨年のサラヒメに続く連覇を成し遂げた。４角で先頭に立った２番人気のピュアドリーマーが２着に入り、逃げた６番人気のブレイクフリーが３着。１番人気のワンモアグローリーは好位から失速して最下位の１１着となった。

　リリコが地元馬の意地を見せた。道中は中団の後方を追走。徐々にポジションを上げ、４角では３番手に浮上すると、直線半ばでピュアドリーマー、ブレイクフリーのホッカイドウ競馬２頭を差し切った。

　デビューから手綱を取る吉村智は「２戦目から差す競馬を徹底して教えてきたのがいい結果に出てくれた。まだ余力の残しの仕上げだし、今後がさらに楽しみ」と将来性を高く評価した。

　見守った田中範師は「思うような追い切りができなかったから、次の兵庫若駒賞（１０月１８日・園田）につながれば」と思っていたが、うれしい誤算。「この勝利でグランダムシリーズを考えなくてはいけないね」と次走に頭を悩ませていた。