「マリーンカップ・Ｊｐｎ３」（１１日、船橋）

　ナイター開催３日目の１１Ｒで争われ、２番人気のアンジュデジールが、意表を突く逃げで押し切って重賞連勝。１番人気のクイーンマンボは直線で内から迫るも４分の３馬身差及ばずの２着。４番人気のヤマニンアンプリメが外を伸びて３着に食い込んだ。

　管理する昆師が「いろんなことをするジョッキーだけど、ハナに行くとは思わなかった」と振り返るアンジュデジールの逃げ作戦。手綱を取った横山典は「もともと自在の馬だから（逃げも）考えていた」とニンマリした。

　２１００メートルのエンプレス杯を勝った時より斤量３キロ増の５７キロを背負い、乾いた馬場で直線は向かい風になるコンディション。歴戦の名手は他馬より少しでも前でレースを進めた。ゴール前は内外からライバルに迫られたが「歯を食いしばって」（横山典）先頭を守り切った。

　前走でディープインパクト産駒として初めてのダート重賞２勝目を挙げ、これで記録を自ら更新。昆師は今後について「Ｇ１を狙いたいので、それを考えてローテーションを組みたい」と愛馬にさらなる期待をかけていた。