【競輪】取手記念は渡辺一成が優勝

片岡安祐美(左)に祝福される渡辺一成
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 「水戸黄門賞・G3」(9日、取手)

 渡辺一成(31)=福島・88期・S1=が最終2角8番手からまくって、優勝賞金360万円を獲得した。G3優勝は2014年4月の高知以来、6回目。2、3着に中川誠一郎(熊本)、山崎芳仁(福島)が入った。

 福島同期コンビの絆は強かった。レース後の渡辺は開口一番に「山崎さんのおかげです」と謝意を口にした。「レース前に山崎さんが『一成が勝てる自分のタイミングで、仕掛ければいいから』と言ってくれて楽になった」とラインの力に支えられた。

 レースは打鐘から単騎の竹内雄作(岐阜)が先行し、石井秀治(千葉)-勝瀬卓也(神奈川)、原田研太朗(徳島)-中川、村上義弘(京都)、城幸弘(山梨)、渡辺-山崎で追走。渡辺は最終2角8番手から、満を持して発進。3角で前団をとらえ、4角を回ると後続を振り切ってゴールした。

 次走はG1高松宮記念杯(18~21日・岸和田)。「1次予選スタートなので、初日をいい状態で迎えたい。岸和田までは伊豆の競輪学校で練習する予定。雨が降ってもベロドロームがあるから大丈夫です」。今回は2日目には200勝を達成。そして、6回目のG3制覇と勢いづいてきた渡辺。万全の調整で悲願のG1制覇に挑む。

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