【ボート】難水面の若き巧者・香月大輝が飛躍を狙う
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全国24のボート場では、関東の戸田や江戸川、四国の鳴門、そして九州の福岡などが難水面として知られている。関西では意外にも、イン優位のボート場として名高い住之江がその部類。中でも2マーク近辺は、SGクラスの実力者たちが「乗りにくい」と口をそろえる難所のひとつだ。
ただ、最近は苦手意識を感じさせない若手が増えてきた。137期のスーパールーキー・鈴木雄登(愛知)は、1月の一般戦で「住之江に変なイメージはないですね」と初日から連に絡む好走を披露。直近の一般戦でも、128期の藤本元輝(兵庫)が「他のレース場に比べて勝率を持って帰られて、ちょっと好きです」と好相性をアピール。初日から3走オール3連対の力走で予選を6位で突破した。
7月21日に閉幕した住之江一般戦では、香月大輝(25)=福岡・134期・B1=が初出走の住之江で頭角を現した。手にした16号機の反応は良く、「乗りやすくて押し感もありますね」と難水面を意識させない的確な立ち回りを披露。7日間のロングシリーズで4勝を挙げ、優出こそ逃したが随所で見せ場を作り出した。
「博多を走り慣れているかも知れませんね」と話すように、地元の難水面・福岡ボートで鍛えられたテクニックは、勝負どころで実を結ぶ。一時はチルトを跳ねるなど、伸びを意識して勝負に挑んでいたが「ここ最近は自分が乗りやすいように、直線よりもターンや出足の部分を大事にしています」と接戦での強さを発揮するレース足を重視。「そこを磨く方が先かな、と最近思いました」と自らのスタイル構築に強い意欲を示している。
選手としての目標は、まずA級に昇格。そして若手の登竜門・プレミアムG1・ヤングダービーへの出場だ。出場資格は30歳まで。今月30日に26歳の誕生日を迎え「ちょっと時間がないので」と危機感を漂わせているが、近況の勝率は2024年5月のデビュー以来、自己最高の4・59(26日現在)。大舞台への出場権獲得は、夢物語で終わるとは決して思えない。
父親は同じくボートレーサーの香月大介(福岡)。師匠としてだけではなく、選手としても偉大な存在だ。これまで同じあっせんのレースは一度あったが、対戦機会は訪れず「準優とかで一緒に走りたいですね」と熱いレースでの親子対決を思い描いている。
今後も続々と、新鋭たちが住之江を走る機会は増えてくるだろう。水面に好印象を抱いた選手は、自信を持ってレースに挑んでほしい。(関西ボート、競輪担当・保田叔久)
