【競輪】ガールズケイリンのチャンピオン・佐藤水菜の挑戦はまだまだ続く
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先日、伊豆ベロドロームでジャパントラックカップが開催されていたので取材に行った。
記者は普段、競輪の取材がメイン。自転車競技の取材はほぼゼロ。伊豆ベロドロームへの来場も2019年以来7年ぶりだった。
きっかけは佐藤水菜(神奈川)の一言だった。4月末のG1・オールガールズクラシック(松戸)を完全優勝をした直後に「危機感しかない」とコメントしたことだった。
国内のガールズケイリンでは敵なしの無双状態。そんな佐藤が危機感を持つ対戦相手はどんな選手なのか興味が湧いて伊豆へ足を運んだ。
久しぶりに入ったベロドローム。2021年に行われた東京五輪の自転車競技の会場だ。観客席と走路の間にアクリル板はなく、選手の息遣いや車輪の音がクリアに聞こえてくる。カメラを構えるファンも遮るものがないので、思い通りの写真を撮ることができる最高の環境だ。競輪場もいつかアクリル板がなくなり、金網の高さも低くなればいいなと思った。
取材に行った当日は短距離チームのケイリンがメイン。佐藤がどんな走りで優勝するかを見にいったが、ケイリンで優勝したのは中国のユエン・リーインだった。逃げる佐藤の番手から差し脚を伸ばして優勝。衝撃的なレース結果を目の当たりにした。
ガールズケイリンで佐藤の番手に入って差せる選手がいるかと考えたが思い付かない。世界の自転車競技者のレベルが高いことを思い知らされた瞬間だった。佐藤が言った「危機感」がリアルにあった。
2028年ロサンゼルス五輪でのメダル獲得を期待しているが、今のままでは厳しいと佐藤自身も思っている様子だった。
ガールズケイリンとの両立は大変だと思うが、さらなるレベルアップを遂げて、ガールズケイリン選手として、オリンピックでメダルを取るところを見てみたいと改めて思った一日だった。
佐藤や男子の太田海也(岡山)、中野慎詞(岩手)などが自転車競技で活躍する場面を見る機会はまだまだある。6月中旬に全日本選手権、9月末にアジア大会(ともに伊豆ベロドローム)と予定されている。
最寄り駅の修善寺からタクシーで20分と少し遠いが、日の丸を背負って競技で活躍する選手を応援するのはいかがですか?2年後のオリンピックがもっとワクワクすること間違いないです。(関東競輪担当・松本 直)
