【ボート、競輪】3~4月は両競技とも“第一人者”の圧巻V!一年間のトップ戦線に楽しみ増す
「記者コラム 仕事 賭け事 独り言」
3月中旬から4月アタマにかけて防府~横浜~蒲郡~伊東と、久々に長距離移動連発のあわただしい日程をこなした。その中で、近い過去に頂点を極めたスターの圧巻Vを続けて目の当たりにすることができた。実に幸せな一カ月足らずだったと、ありがたく思う。
ボートではSG・ボートレースクラシックを峰竜太(41)=佐賀・95期・A1=が優勝。同じ蒲郡が舞台だった2023年ダービー以来となる、通算7回目のSG制覇を決めた。
峰とじっくり話ができたのは4日目8R後。2コースからまくって1着とし、予選トップ通過を決めた時だった。いつものビッグマウスの中に「衰え」「強かった時とは違う」というような言葉が多くちりばめられていたのが気になった。
弟子の定松勇樹(佐賀)を筆頭に今後を託せる若手が続々と出てきている現状や、謹慎処分を受けての挫折もあり、イケイケで戦っていた当時とは違う。でも今回戦った姿からは、少し色合いは違うとはいえ“第一人者”のすごみを改めて感じさせた。舟足面で優位に立っていたわけではない。勝たなければいけない要所を、たぐいまれな集中力で確実にモノにした。「強かった時」よりも多くの経験を積んで、違う強みを見せてくれたと思う。
競輪では古性優作(35)=大阪・100期・SS=の、伊東記念完全V。24年MVPに対して適切と思わない方もいるかもしれないが、ここで見せた古性の走りを表現するなら“復活”しかないだろう。
単騎戦だった初日を含め、4日間すべてコメントは「自力」。特に決勝は圧巻で、番手まくりに出た大石剣士(静岡)を脚でねじ伏せた。
古性といえば、特に昨年から今年にかけては番手でのうまさ、ヨコの強さで勝つレースが多かった。タテ脚勝負では劣勢となるレースも少なくなく、自身でも「脚がない」と嘆くことが多かった。そんな姿を全く見せず、仕掛けのタイミングとタテ脚だけで勝ち取った完全V。有無を言わさぬ強さが戻ったという点では“復活”だろう。
G1優勝8回の古性が未戴冠の日本選手権(5月1~6日・平塚)を目の前に、古性自身も「今の感覚で、うまく疲れを抜いて挑めれば楽しみ」と手応えを隠さない。グランプリスラムへリーチ(残すは競輪祭)となるか、期待は大いに増す。
栄光を極めた第一人者が、再びその座を目指してはい上がってくる姿はとてもいいものだ。新星登場もいいが、こんな楽しみを味わえるのも公営競技のいいところ。今年1年、わくわくしながらトップ戦線を追える。(関東ボート・競輪担当・浅野将之)
