【競輪】8月31日初日の開催から競走参加中の選手は電子タバコNG 今後は他の電子機器も…

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 最初に記しておく。記者は愛煙家ではない。だが、ここまで規制するのか…と思った。19日にリリースされた資料によると、競輪では8月31日を初日とする開催から、加熱式や電子タバコを通信機能の有無を問わず「携帯電話機等」とみなし、参加選手が競輪場施設内に持ち込むことが禁止されるとのこと。少し前から話題になっていたが、それが現実のものになったようだ。

 記者の周囲でも愛煙家は「逆にクセになるわ」とか「煙が気にならんから、家族や知人に迷惑がかからん」など電子タバコの愛用者が増えている。そして、機能がかなり進化しており、Bluetooth(ブルートゥース)機能を使ってスマートフォンから操作ができるらしい。電池の残量が分かったり、空だきを防止したり、紛失時に現在地を特定できたり…。そのため「携帯電話機等」とみなされることになったようだ。

 電子タバコ愛用者は競輪界でも実に多く、選手たちに話を聞くと「厳しい」「なんでこんなことに」など不満の声が多かった。愛煙家ではない記者でも疑問に思ってしまう。電子タバコを介して外部と通信できるとは思えないが、とりあえずその可能性をつぶすための施策なのだろう。

 ただ、古い機種の電子タバコは通信機能がない。それはいいと思うが「電子タバコは見た目で判断しにくいから」(関係者)との理由で、全てが持ち込み禁止になった。X(旧ツイッター)などで人気を博している田村風起(30)=奈良・107期・A2=はブログでこう記している。

 「当該ジャンルの製品を全て持ち込み禁止にしますというスタンスが今後も適用されるのであれば、健康グッズ(マッサージガンやエアーマッサージ機など)をはじめ、宿舎生活の必需品であるポータブルDVDプレーヤーや音楽プレーヤー等の家電製品はもちろん、Gショックなんかの腕時計は、見た目がまったく同じBluetooth搭載機があったりします。そう言ったさまざまなジャンルの物品も、似たような形のBluetooth搭載機がある以上、パッと見でわからんからすべてダメです!という話になりかねませんか?」。

 田村の意見にはうなずかされた。外部との通信の可能性をつぶすため、田村が挙げた電子機器まで持ち込み禁止になってしまうのか、それとも電子タバコの通信機能に威力がないことが判明して、持ち込みOKが復活するのか…。今後の動きに注目したい。ちなみにボートレースは競走参加中の選手が電子タバコを持ち込むことがOK。広報に尋ねると「今後もNGにすることは考えていません」と回答した。(関西競輪、ボート担当・森田新吾)

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