【ボート】さらなる盛り上がりへ女子戦専用のグレード制導入を

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 昨年末に多摩川で行われたプレミアムG1・クイーンズクライマックスは浜田亜理沙(埼玉)の優勝で閉幕。最終日は多くのファンがボートレース多摩川に来場して舟券を買うのにも苦労するほどの大盛況だった。

 大会の総売上額は目標の175億円に対して6日間の合計が165億8971万7000円と下回ってしまったが、コロナ禍に突入する前の2019年徳山大会は当時の歴代最高売上額となる133億1985万3200円。この数字と比較して考えれば、非常に優秀な売り上げだったと思う。

 それでも、女子戦はまだまだ高い売り上げを維持しているが、ボートレース業界は「売れる女子戦」に頼っている感じがしてならない。

 実際にクイーンズクライマックスと同時に開催されたG3・クイーンズクライマックスシリーズは多数のあっせん辞退者が出て、メンバー的には物足りなさもあった。要因として考えられるのは賞金もあるだろう。優勝賞金が210万円で、同じG3のオールレディースよりは高額となっているが、それでも売り上げを考えると、この金額はどうか。これは以前から思っていたことだが、G2に格上げして優勝賞金を400万まで上げることはできないのだろうか。

 この賞金なら上位12人に選ばれなかった選手でも取りに行きたいだろうし、シリーズ戦も盛り上がると思う。もし、女子だけのG2をこれ以上増やすのはという声があるのであれば、女子戦限定のグレードを作ってもいいのではないだろか。競馬ではJRAの国際競走のGに対して、地方では日本調教馬限定のJpnも存在する。これを考えれば女子戦専用のグレード制があってもいいのではないか。

 2024年度は浜名湖で第1回プレミアムG1・スピードクイーンメモリアル(25年2月19~24日)が増設される。女子戦担当としてG1の増設は非常にうれしいが、それと同時にグレード制の見直しもお願いしたい。(関西ボートレース担当・安藤浩貴)

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