【ボート】大阪の若手有望株・井上忠政 2022年の大きな飛躍に期待

 「ボートレース記者コラム・仕事 賭け事 独り言」

 今年1月2~7日に住之江で毎年恒例の大阪支部の選手だけで行われる「全大阪王将戦」が開催された。大阪支部だけといっても、松井繁、太田和美、田中信一郎、湯川浩司、丸岡正典、石野貴之ら名だたるSGウイナーが出場し、「一般戦だがSG、G1などにも匹敵する」と若手選手は目の色を変えて参戦してくる。

 今年の大会はそんな若手の熱い思いを体現するかのように117期の上田龍星(26)が優勝戦1号艇に座ったが、2周1Mで2号艇の石野に内を差され逆転を許し、いわゆる「世代交代」はならなかった。1周1Mを先に回って優勝をかなり近いところまで引き寄せていただけに、相当悔しい思いをしただろう。

 私が注目したいのが3号艇で6着に終わった119期の井上忠政(25)だ。2021年8月のオール大阪「摂河泉競走」でも優勝戦まで勝ち上がっていた。しかしこの時とは異なり、今回は大きな精神的成長を見ることができた。オール大阪初優出だった昨年8月は「優勝戦に乗れて自信にもなるし、名前も売れる」と、優出を喜んでいた。

 しかし今回は、「オール大阪への強い意識はもうない。勝負になるエンジンを得られればという条件は付くが、自分の走りができれば記念でも勝てる」という自信に変わっていた。今回は1周1Mのターンミスで6着に終わり真価を発揮することはできなかったが、今後の飛躍を予感させてくれた。

 21年はA1を守り続けたが、今年前期はA2級に陥落。まずは、A1に復帰し、G1などの舞台でどんどん結果を残すようになってほしいと思う。(関西ボート担当・黒岡浩二)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

レース記者コラム最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス