【地方競馬】YJS西日本地区が終了 兵庫勢が上位独占の快挙

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 園田競馬場で6日、2019ヤングジョキーズシリーズ(YJS)トライアルラウンド園田が7、9Rで行われた。6月11日の金沢競馬場での開催を皮切りに高知、佐賀、笠松、名古屋で行われてきて6場目となるYJSシリーズの西日本地区の最終ラウンド。7Rを地元兵庫の木本直が勝ち、9Rも兵庫の松木大地が制し、YJSファイナルラウンド(12月27日・大井、28日・中山)の出場騎手が決定した。

 シリーズポイント1位・松木大地(兵庫)、2位・石堂響(同)、3位・木本直(同)が上位3人に入り、ファイナルラウンド出場チケットを手に入れた。次点の4位も兵庫の長谷部駿で、川崎競馬場での東日本地区の最終戦の結果次第(西日本1位の松木が東西総合で1位となれば)ではファイナル出場が可能となり、その公算も高そうだ。騎乗馬による明暗こそあるが、西日本地区6競馬場、24人が競い合った当シリーズで上位兵庫勢が独占したのは、まさしく快挙。決定後は先輩騎手、調教師から決定したジョッキー面々に祝福の声がかけられ、検量室前は「兵庫競馬ワンチーム」を感じさせるなごやかなムードが漂った。

 地方競馬、JRAの垣根を越えて若手騎手が競い合う「YJS」も今年で3年目。出場資格は、地方騎手が19年4月1日時点で各所属主催者から負担重量の減量を受けている騎手、またJRA所属騎手は19年4月1日時点での見習い騎手となっている。シリーズではどの遠征先でも兵庫勢は元気で、ファイナル出場は残念ながらも出来なかった田村直も名古屋ラウンドではゴール前強襲劇を決め、1番人気に応えた。

 4月デビューのルーキーで1年目から出場となった木本直は「悔いのない騎乗をしたい」。昨年4位で涙をのんだ石堂響は2年目となった今年リベンジに成功。「目標としてきたので素直にうれしい。本戦でもいい成績を残したい」。昨年ファイナル3位で2年連続出場となる松木大地は、高知から今年5月に兵庫競馬に移籍しての参戦。「なるべく多く勝って総合(東西)1位を狙っていました。(そうなると上位4人が参加可能)ファイナルでも頑張ります」と意欲を見せる。ぜひとも、年末の大井、中山では兵庫競馬勢ここにありという姿を見せ、来たる20年の一層の活躍に繋げるように期待をしたい。(園田競馬担当・工藤修)

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