【ボート】初のダービー出場へ静かに燃える吉川昭男

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 昨年は峰竜太(佐賀)、一昨年は桐生順平(埼玉)が年末のグランプリを制覇。若い力の台頭が著しいボートレース界だが、今年のSGはクラシック(戸田)、オールスター(福岡)と吉川元浩(兵庫)が連覇。まだまだ若手に負けじと40代の選手の活躍も目立っている。

 そんな40代の後半、円熟の域に突入しながら、いま充実期を迎えているのが吉川昭男(46)=滋賀・70期・A1=だ。A級をキープし、一般戦の主力に挙がる1人ではあったものの、タイトルには縁がなかったが、今年3月に地元のびわこボートで開催されたG2・秩父宮妃記念で悲願のグレードレース初制覇を達成。それを含め今年は早くも4回の優勝(6月9日現在)をマークするなど、好調を持続している。

 順調な航跡を刻んでいることもあり、SG・ボートレースダービー(10月22~27日・児島)の出場権獲得も視界にとらえてきた。ダービーは選考期間1年間の勝率上位者が出場できるSGの中でも権威のある大会だ。過去に3回のSG出場がある吉川だが、ダービーの出場歴はない。それだけに「子どもに教えてもらって知ったんやけど、今、ボーダーくらいみたいですしね。まだ(選考期間が)2カ月くらいあるから気が早いけど、ダービーに出るなんてことは夢みたいな話やから頑張りたいね。ダービーなんてクイズダービーくらいしか知らんかったけど(笑い)」とジョークを織り交ぜながらも、出場へ静かに闘志を燃やしている。近況の充実度ならチャンスは十分にある。選考期間である7月末まで奮闘から目が離せない。(関西ボート担当・松下 央)

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