池田奈津美 師匠レイニーモデル、それ超えのためシュワンツモデルに

 伝説のオートバイレーサーであるケビン・シュワンツモデルのヘルメットを愛用する池田奈津美
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 【第229回】池田奈津美(31)=福岡・116期=

 出藍(しゅつらん)の誉れが大きな目標だ。池田のヘルメットは、80~90年代に活躍した米国出身のレーシングライダーであるケビン・シュワンツモデル。父・康範さんは現役のオートレーサーで、自身もオートバイが身近な環境で育った。

 「師匠の村上純さんがウェイン・レイニー(米国出身のライダー)モデルのヘルメットだったので、自分はケビン・シュワンツにしました」。昨年5月に引退した元ボートレーサーの村上純さんもバイク好きで、師匠がレイニーならばと、そのライバル的存在だっだ名ライダーモデルを採用した。

 理由について「師匠と一緒だったら超えられないなと。超えるために」と、あえて対抗したという。池田にとって村上さんは師であり、目標でもある。「村上さんからは筋を通して正々堂々と生きろと言われていた。人間関係で難しいところはあるんですけど、自分も筋を通して戦っていきたい」と揺るがない決意をにじませた。

 師匠と同じ前付け戦法を得意としているがゆえの苦労もあるのだろう。それでも、一本筋の通ったレーススタイルで勝利を追求する思いだ。通算1602勝、V45をマークした師匠に恩返しをするために-。池田が強い気持ちで走り続けていく。

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