遠藤エミ 手作りヘルメットで落ち着く

 【第37回】遠藤エミ(29)=滋賀・102期=

 遠藤が愛用するヘルメットは、自分でペイントした手作り。「西村(美智子)さんが手描きで作っていたのを見て、かわいくて。いろいろとやり方を聞いて」と、まずは材料をそろえるところからのスタートだった。

 「やっぱり、球面に描くのは難しいので、丁寧にきれいに描こうと、すごく集中しました。やり出したらスムーズで、2時間くらいでできあがりましたよ」

 意外にも制作時間は短かったが、子供の頃から物を作るのが大好き。その器用さはボートレースの仕事にも生かされている。

 「小さい時から、暇な時はよく絵を描いていたし、できあがりも満足はしてます。レース前にこの絵を見ると、なぜか落ち着くんです。ペラの作業も大変だったけど、苦にはならなかったですよ。自分の性格に合ってるんです」

 同期の樋口由加里のヘルメットも遠藤がペイントした。“ONE DAY ONE LIFE”(一日でひとつの人生)のメッセージを添えて。「レース前に見ると勇気が出てくるんです」と樋口。遠藤は「そんなこと言ってくれてるなんて、うれしいですね」と少し照れた。

 「だんだん慣れてきたし、今度は早めにヘルメットを買って丁寧に作ろうと思ってます」と遠藤。次のヘルメット更新は1年半後の予定だが、今からどんな逸品ができあがるのか楽しみだ。

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