【ボート】今垣、三国の主役は譲らない

 「北陸艇王決戦・G1」(9日開幕、三国)

 夏の暑さも覚めやらぬまま、北陸の地を舞台に熱戦の幕が開ける。福井県のボートレース三国で9日から「開設62周年記念・G1北陸艇王決戦」が開催される。今回もボートレース界の豪華メンバーが各地から集結し、6日間に渡って激戦を繰り広げる。シリーズの開幕に先駆けて、注目レーサーとして地元周年に気合が入るエース・今垣光太郎(45)=福井・63期・A1=にスポットを当てた。

 三国と言えば今垣光太郎-。誰もが認める三国の大エース。今年2月の前回大会を3カドまくりで制した。今回の地元周年は連覇の懸かるシリーズ。もちろん主役として期待は集まる。

 地元周年への思いは強い。「昔は地元選手があまり優勝できなかったので、初めて勝てたときは本当にうれしかった。今回は地元の誰かが優勝できれば、と思っている」。たとえ優勝が自分ではなくとも、地元の誰かが勝ってくれれば、と遠征陣には強力なメンバーがそろうが、地元タイトルを守りたい気持ちがあるのだろう。これまで地元のG1は14優出V7、地元周年は3回の優勝を数える。優勝戦に乗れば、半分はVを飾っているように素晴らしい勝負強さを誇る。その結果を支えるのは気合の入り方が大きい。「やっぱり気持ちと、平均Sも一節間を通して地元のG1のときは速いと思う」と、数えるほどしか開催されない地元のビッグレースでの闘志の熱さや集中力は相当なものだ。

 地元でのレースでの思いが強いだけに、7月に開催された地元オーシャンカップは悔しさが残る大会だったに違いない。17年ぶりに三国で開催されたSGだったが、予選を3位で通過し、準優1号艇ながら3着に敗れ、優出を逃した。「準優は1周1Mで流れてしまった。ターンミスで相当悔しかった。頭が真っ白になってしまった」と、そのときを振り返る。今回はその分まで、という思いはあるはずだ。「調整をしっかりとして、カラ回りしないように、平常心で臨みたい」と、慌てず騒がず、泰然自若の構えで挑むつもりだ。

 今年は1月宮島周年、2月三国周年と年頭からポンポンとG1を2勝し、勢い良く飛び出したが、中盤からその流れの良さはやや陰りを見せている印象は拭えない。現在賞金ランクは11位。年末のグランプリ出場へは予断の許されない立場だ。初日ドリームは1号艇からの登場となる。「初日ドリームを勝って、勢いに乗っていければいいですね。オーシャン、メモリアルと大きな大会で悔しい結果が続いているし、やっぱり優勝戦に乗りたい」。再び勢いに乗るために、この地元周年は絶好の舞台だ。三国ファンの大声援を受けながら、気合を入れて結果をつかみとる。

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