【競輪】犬伏湧也が松山オールスターで悲願のG1制覇 師匠以来のタイトル「本当にうれしい。信じられない」
「オールスター競輪・G1」(16日、松山)
犬伏湧也(31)=徳島・119期・S1=が、石原颯(香川)マークから最終2角で自力に転じて1着。G1・8回目の決勝進出で初制覇を果たし、優勝賞金7100万円(副賞含む)とKEIRINグランプリ2026(平)の出場権を獲得した。吉田拓矢(茨城)が2着、守沢太志(秋田)が3着に入った。
松山の夜空に右こぶしを突き上げた。頂上決戦を制したのは犬伏だった。四国4車で結束して臨んだファイナルは前受けからの展開。赤板から真杉、古性が分断を視野にプレッシャーをかけてきた。先頭の石原は一度下げて、最終ホームからスパート。犬伏は連結を外したが、しっかりと追い上げて2角からは自力に転じてまくった。そして、最後まで全力で踏み抜きゴールを駆け抜けた。
「本当にうれしい。信じられない…」。紅潮した表情がレースの激しさを物語っていた。師匠でもある小倉竜二が2006年に競輪祭(小倉)を制して以来20年ぶりとなる四国勢のG1制覇。「師匠の次にできて良かった」と静かに喜びをかみしめた。
四国を代表するレーサーに成長して8回目のG1決勝だった。これまでただ力任せに駆けてきたわけではない。常にラインでの勝ち上がりを意識して、負けても必死に戦い抜いてきた。ひたむきにレースに向き合う姿勢が、地元地区の大舞台で実を結んだ。四国4人での勝ち上がり。仲間から大きな信頼を得ていた犬伏が番手を任させて、みんなの思いに応えた。
昨年は4月から繰り上がりでS級S班になった。しかし、今年は自らの力でS級S班に返り咲くことを決めた。もちろんこれで満足することはあり得ない。「1人でも多くグランプリに連れて行けるようにしたい」。厚かったG1の壁を打ち破った男が、さらにパワーアップして四国勢を引っ張る。
