【競輪】地元の古性優作が高松宮記念杯V 10回目のG1制覇も後輩の落車に笑顔なし

 「高松宮記念杯競輪・G1」(21日、岸和田)

 古性優作(35)=大阪・100期・SS=が寺崎浩平(福井)マークからゴール前で差し切り、2023年以来3回目となる高松宮記念杯優勝を飾った。G1は前回の日本選手権(平塚)に続く10回目。直線で中を割った簗田一輝(静岡)が2着で3着は犬伏湧也(徳島)。寺崎は落車滑入4着、郡司浩平(神奈川)は落車棄権となった。

 先頭でゴールした瞬間も古性には歓喜の感情など湧かなかった。すぐに音がした後ろを振り返り、寺崎の落車を確認。3年ぶりの地元G1Vという喜びは半分以下、いやもっと少なかったかもしれない。

 単騎で制したダービーの涙の優勝とは一転、寺崎とワンツーを決められなかった悔しさで笑顔はない。「寺崎が次元の違う走りをしてくれた。それだけに自分の技術不足を感じたし“しょうがなかった”で終わらせたくない」と唇をかむ。

 今大会は1次予選2走目以降、中釜章成(大阪)、寺崎の後ろで若い力を懸命にアシストしてきた。「前の選手は信頼してくれていると思うし、それ以上に応えないと若い選手は育ちにくいと思う」と自分の立ち位置は理解している。それだけに素直に喜べないVとなった。

 しかし、これで今年の獲得賞金は2億円を超えた。24年に自らが更新した年間獲得賞金3億8311万5596円を超える勢いだ。そしてグランドスラムまで競輪祭を残すのみ。「これからも一走一走、命をかけて走りたいと思う」。次こそはラインの仲間と抱き合って勝利の美酒に酔うつもりだ。

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