【ボート】宮島 前田篤哉がイン快勝!9月ヤングダービー前に宮島連続V「僕が一番相性がいい」
「みやじマリンカップ」(30日、宮島)
12Rで優勝戦が争われた。ホーム向かい風4メートルのもと、V本番はスローの3艇が0台スタート。インからコンマ05のトップSを決めた前田篤哉(28)=愛知・120期・A1=が力強く押し切った。浜先真範(広島)は2コースからまくりに出たが及ばず、レース足抜群の55号機を手に4号艇で優出した加木郁(山口)が1周2Mで浜先を抜いて2着。浜先は3着となり、3連単は2840円だった。
前田は2022年4月、2024年9月のG3に続き宮島で3回目のV。前回はカドからまくり差しで制し、今回は予選1位からの王道で当地連続Vを成し遂げた。優勝パレードを終えた前田は、「スタートは速かったですか?ちょっとだけ放りましたが、足は万全でした」と晴れやかな表情。「浜先さんのまくりは想定してなかったけど、しっかりと自分のターンができました」と他を寄せ付けず、節間を通して前田の強さが光り輝いていた。
優勝戦では節間3回目のリング交換。「リングを替えた一発目の足がすごくいい。準優までの足も良かったし替えない選択肢もあったが、やらない後悔よりやった方がいい。結果、正解だった。ここまで失敗が全然なかったことが逆に心配で、最後にフライングとかの事故で失敗しないように気を引き締めた」と集中力を研ぎ澄まし、最後に完璧な逃げを決めた。
最終日の宮島は1レースから11レースまで1号艇が1着。「そうだったんですか。僕、そういうの見ないので全然知りませんでした」とノンプレッシャーでさばさば。9月に宮島で開催されるプレミアムG1・ヤングダービー(9月23~28日)は前田篤哉、前田滉、前田翔の3兄弟がそろい踏み。全員がA1のエリート一家が当地に乗り込んでくる。「宮島との相性は僕が一番。今節を走って優勝したことは大きい。僕にはあと2回しかチャンスがないんでね」とスターの登竜門であるヤングダービー制覇を見据えている。現エンジンの使い納めがヤングダービー。妥協を許さず最大限に機力を引き出し、優勝を飾った今節でさらに自信を深めたことは間違いない。好相性の宮島で開催されるヤングダービーで、次はG1制覇を目指す。




