【POG】共同通信杯へ順調!ファントムシーフ(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 1月28日のクロッカスSはヤクシマ(牡、寺島)が2番手から抜け出してV。後方から差し切った小倉の新馬戦とは違う内容で2勝目を挙げた。師は「前々走で福永Jがスタートをうまく出してくれたことが大きかったですね。今回もスッと前に行けました。直線は狭い所を割っていい内容でした」と満足げな様子。今後については「東京の千四で結果を出せました。あと1F、千六でも我慢が利けば」と3歳マイル王決定戦・NHKマイルC(5月7日・東京、芝1600m)を見据えていた。次走はアーリントンC(4月15日・阪神、芝1600m)を予定。今後に向けても大事な初のマイル戦となりそうだ。

 僚馬で1月28日の小倉未勝利戦(芝2000m)を勝ったゴールドプリンセス(牝)も今後が楽しみな一頭。レースを振り返って師は「スタートは出る方ではなく、最後方からでも心配はしていませんでした。3角から上がって行く時の脚が良かったですし、これなら(勝てる)と思いましたが、逃げ馬がしぶとかったですね。それでもきっちり差し切ってくれて良かったです」と安堵(あんど)の表情。ゴールドアクター産駒は1月21日の小倉未勝利戦を勝ったゴールドレコーダーに続いてJRA2勝目となった。次走については「馬体が減っていましたし、奥手のタイプだと思いますので、少し間隔をあけます。現時点では忘れな草賞(4月9日・阪神、芝2000m)を予定しています」と話した。

 次週は共同通信杯(12日・東京、芝1800m)が行われる。ここでは有力馬2頭の1週前の様子をお伝えしたい。

 まずはホープフルS4着のファントムシーフ(牡、西村)から。前走後は短期放牧を挟んで、ここを目標に順調に調整が進められている。1週前の1日はルメールを背に、栗東CWで3頭併せ。最後方から追走し、直線は外へ。ダイナミックなフォームで6F82秒0-37秒5-11秒3をマークした。「しまいは鋭い伸びで、動きは良かったと思います」と河野助手。前走については「スタートがひと息でしたし、スローペースでしたので」と振り返った。「2走前の勝ち方が良かったですし、左回りで広くて直線が長いコースは合っていると思います」と、舞台変わりでの巻き返しを期待した。

 11年の桜花賞馬マルセリーナの子で京都2歳S4着以来になるシュタールヴィント(牡、矢作)。前走について安藤助手は「直線で勝ち馬と接触する不利があっての4着。それを考えれば、悪い内容ではなかったと思います。放牧を挟んで、今はとてもフレッシュな状態です。まだ幼いところはありますが、能力的には重賞でも通用すると思っています」と重賞初Vへ向けて期待を寄せた。

 阪神JF6着のドゥーラ(牝、高橋康)は戸崎圭Jとの新コンビでチューリップ賞(3月4日・阪神、芝1600m)から始動予定。「来週に帰厩予定です。(レース後に)減った馬体が回復し、疲れも取れて元気いっぱいです」と西岡助手。前走はスタートがひと息だったが、上がり3Fはメンバー最速の35秒0。互角に出て流れに乗れれば、巻き返しは十分に可能だ。

 白梅賞を勝ったカルロヴェローチェ(牡、須貝)はファルコンS(3月18日・中京、芝1400m)を予定。1月29日の中京新馬戦(芝2000m)を勝ったファンディーナの子・エルチェリーナ(牝、高野)はフラワーC(3月18日・中山、芝1800m)を視野に入れる。くすのき賞を勝ったツウカイリアル(牡、庄野)はヒヤシンスS(19日・東京、ダート1600m)を予定している。(馬三郎栗東支局・塩手)

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