【POG】2歳戦独断評価(10、11日) 成長の早い一族の血を引くアルーリングビュー

 2歳新馬戦が10日(土)、11日(日)の中山、阪神、中京競馬で計8レースが行われた。日曜の阪神5Rでは1番人気のアルーリングビュー(牝、栗東・吉村)が快勝。センス良く好位に付けて、道中は先行馬を見ながらのレース運び。4コーナーで動くと、息の長い末脚を駆使して差し切った。母系は成長が早く、2歳戦から力を発揮する一族。次走も目が離せない。

先週の新馬勝ち馬評価一覧

アルーリングビュー(牝、父イスラボニータ、栗東・吉村)

 日曜阪神5R・芝1600m、M・デムーロ「本当にお利口です。調教からいい感じで、このままいけば負けないと思っていました。競馬に行って真面目な馬ですね」(レース評価B、将来性★★★★)

ホウオウビスケッツ(牡、父マインドユアビスケッツ、美浦・奥村武)

 土曜中山5R・芝1600m、横山和「お兄さんにも乗せてもらったし、今回はケイコにも乗せてもらって、だいたいの感触やイメージはつかめていました。勝ちに行く競馬でああなったけど、あの形では昇級してどうかですね。条件も含めて、いろいろと考えていきたいですね。いいものは持っていますよ」(B、★★★)

ショウナンライシン(牡、父エスケンデレヤ、美浦・大竹)

 土曜中山6R・ダート1800m、菅原明「物見をしながら走っていました。幼いですし、体や精神面もまだ成長が見込めます。いいものを持っていますよ」(C、★★★)

フリンジティアラ(牝、父サトノクラウン、栗東・上村)

 土曜阪神5R・芝2000m、藤岡康「調教から素直で操縦性の高い馬だと思っていました。ゲートが速くて、そこでアドバンテージを取れましたね。リズムよく行けましたし、最後も併せ馬になっていい根性を見せてくれました」(C、★★★)

トウシンカーリン(牝、父マクフィ、栗東・杉山晴)

 土曜阪神6R・ダート1400m、松山「上手に2列目が取れました。前半は砂をかぶるところもあったけど、勝負どころからはスムーズに運べて力強く伸びてくれました。強い競馬だったと思います」(C、★★★)

ラテラルシンキング(牡、父ハービンジャー、美浦・黒岩)

 日曜中山5R・芝1800m、永野「金曜にまたがって、緩さや子どもっぽさがあるなと思っていましたが、ゲートは出てくれました。テンションも上がらず道中もスムーズでした。最後は緩さの分でもたれていましたが、これから成長してくれると思います」(C、★★★)

アステロイドメア(牝、父キズナ、美浦・武市)

 日曜中京5R・ダート1400m、横山琉「スタートは行けなかったですが、まだトモの緩さがあるので急がせずに運びました。勝負どころでの反応が良かったし、最後はいい脚を使ってくれました。まだこれからの馬ですし、良くなってくると思います」(C、★★★)

ペプチドソレイユ(牡、父コパノリッキー、栗東・武英)

 日曜阪神4R・ダート1800m、横山和「まだ子どもっぽいところはありますが、返し馬に乗った感じが良かったし、厩舎からの手応えも聞いていたので、勝ち方にこだわって乗りました。馬込みに入れて、砂をかぶせて、内から抜くという、新馬としてはすごくいい経験を積めた。次も注文は付かないと思います」(C、★★)

(レース評価は馬サブロースタッフによるS、A、B、C、Dの5段階。将来性評価は★5が最高)

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