【競輪】通算800勝達成の小嶋敬二が現役続行を宣言「このまま辞めるとA級選手に失礼」

 前場所富山で通算800勝達成した小嶋敬二
 前場所富山で通算800勝達成した小嶋敬二(中央)と記念撮影に納まる武田豊樹(左)と稲垣裕之
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 「燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯・G3」(8日開幕、松戸)

 松戸競輪の開設73周年記念「燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯」が8日に開幕する。その前検日、一番目立っていたのは小嶋敬二(53)=石川・74期・S2=だった。前場所の富山F1初日に1着となり、通算800勝を達成したばかり。顔を合わせた選手仲間から祝福された。

 ベテランは節目勝利の喜びを改めてかみしめる。「前場所の富山は選手になって初めて予備あっせんだった。欠場者が出たことで繰り上がりになり、何かあるからと期待して開催に臨んだ。地元の富山で節目の1着が取れて良かった。3日間開催で初日だけ晴れていて、その日に達成できたのも運が良かった」と振り返った。

 長い道のりを経て到達した節目勝利だ。「800勝が近づく中で1つ勝つことが難しくなり、とても長く感じた。若いころは1着はすぐ取れたのに。800勝を達成したレースは失格や落車があったし、前を任せた松岡篤哉君を抜くことができなかった。松岡君の失格で繰り上がってマークでの1着。節目の1着をマークで達成したのは自分か加倉正義(1998年11月G1・競輪祭優勝)だけでしょう」と笑う。

 来期(2023年1~6月)はA級陥落。S級在籍中に引退するとウワサもあったが、小嶋は全力で否定した。「競輪の売り上げが良くなっているのはミッドナイトやモーニング、ガールズのおかげ。少し前にはS級で辞めることを考えたこともあるけど、このまま辞めるとA級で走っている選手に失礼になる。来期からのA級でも頑張りたい」と現役へのこだわりを語った。

 今後の目標を聞かれると「神山雄一郎さんが898勝でもうすぐ900勝。A級で勝つことも簡単ではないと思うけど、1つでも多く1着を取って、神山さんに追い付きたい」と“レジェンド”の背中を追いかけていくことを誓った。

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