２歳新馬戦が８日（土）、９日（日）、１０日（月・祝）の東京、阪神競馬で計１３鞍が行われた。東京では３日間で７レースを実施。８日の５Ｒでは好位で運んだタイセイクラージュ（牡、栗東・矢作）が残り２Ｆで先頭に立つと、そのまま押し切り快勝した。２着に２馬身半差、３着にはそこからさらに８馬身差をつける圧勝劇だった。なお、矢作師はこの３日間で東西合わせて新馬戦４勝の固め勝ちとなった。

先週の新馬勝ち馬評価一覧

タイセイクラージュ（牡、父サトノクラウン、栗東・矢作）

　土曜東京５Ｒ・芝１８００ｍ、横山武「（ゲート入りにてこずり）参った。頑固だったね。まだ仕上がり途上だったけど、そのなかで勝てたのは大きい」（レース評価Ａ、将来性★★★★）

ビヨンドザヴァレー（牝、父イスラボニータ、栗東・橋口）

　土曜東京６Ｒ・芝１６００ｍ、横山武「枠は不利だと思ったけど、スタートは速いと聞いていたし、スムーズにポジションを取れたことが勝因ですね。まだ口向きやバランスに課題はあるけど、きょうは能力で勝ってくれました。抜け出してからも遊ばず、真面目に走ってくれました」（Ｂ、★★★★）

ネイビースター（牡、父ドゥラメンテ、美浦・林）

　日曜東京４Ｒ・ダート１６００ｍ、吉田隼「スムーズなレースができました。本当は砂をかぶったり、馬込みのなかで競馬させたりする経験もさせたかったのですが、能力の高さで勝ってくれました。これからいろいろと覚えていければ」（Ｂ、★★★★）

ミッキーカプチーノ（牡、父エピファネイア、栗東・矢作）

　日曜東京５Ｒ・芝２０００ｍ、戸崎圭「返し馬で元気が良かったのでどうかと思ったけど、レースは上手に走ってくれました。まだ遊びながら走っている感じで、これから良くなりそうです」（Ｂ、★★★★）

シンリョクカ（牝、父サトノダイヤモンド、美浦・竹内）

　月曜東京５Ｒ・芝１６００ｍ、吉田豊「調教から軽い走りをすることは分かっていました。スローペースのなか、あの位置で折り合い、直線で外へ出して気合をつけたらスッと伸びてくれました。牝馬らしい切れがあり、軽い走りをする馬です」（Ｂ、★★★★）

イニッツィオ（牡、父ネロ、美浦・稲垣）

　土曜東京４Ｒ・ダート１３００ｍ、菅原明「二の脚が速くてハナへ。無理せず行けましたね。楽なペースだったとはいえ、強かったです。まだ緩さがあったりするので、これから成長してくると思います」（Ｂ、★★★）

マーゴットレーヴ（牝、父エスポワールシチー、美浦・伊坂）

　月曜東京６Ｒ・ダート１４００ｍ、三浦「軽いフットワークで走りますが、非力でこれからの馬ですね。ただケイコは動いていましたし、キックバックも気にすることもなく大人びたレースをしてくれました。ステッキを入れてからもよく反応してくれて、余力十分に勝てました。これから距離の融通が利くようになればいいですね」（Ｂ、★★★）

（レース評価は馬サブロースタッフによるＳ、Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄの５段階。将来性評価は★５が最高）