【地方競馬】兵庫の寺地誠一騎手が引退 「海外(韓国)で騎乗できたことが印象」

 調教師免許取得に伴って引退する寺地誠一騎手(43)=園田・茂崎正=の引退セレモニーが28日、園田競馬2日目の7R終了後に場内のウイナーズサークルで行われた。

 関係者からねぎらいの花束を贈呈された寺地は、集まった大勢のファンにあいさつした。「初騎乗のことを覚えているぐらいで、あっという間だった。海外で騎乗できたことが印象に残っている。韓国では言葉が通じずに大変だったが、楽しかった」と騎手生活を振り返った。これから始まる調教師生活については「強い馬をつくるのはもちろん、馬の思いを最大限に生かせるように」と抱負を述べた。

 この日は3鞍に騎乗して、現役最後のレースは9R。テオリスとコンビを組んで7番人気に支持された。結果は最下位の10着で、25年3カ月の騎手生活に別れを告げてステッキを置いた。

 寺地は1997年4月15日にデビューし、5月21日に初勝利。2008年9月7日には、タケショウクィーンで第12回黒潮菊花賞(高知)を勝って重賞初制覇。14年5月から4カ月間は韓国競馬で騎乗した。通算成績は1万616戦550勝。今後は8月1日に調教師免許が交付される。

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