【皐月賞】キラーアビリティ ラスト11秒7 横山武「思っていた以上に抜け出した」

 「皐月賞・G1」(17日、中山)

 21年のホープフルS覇者キラーアビリティが13日、上々の仕上がりをアピールした。最終リハでは横山武を背に栗東CWで折り合い重視の調整。22年初戦で間隔はあいたとはいえ、心身ともに成長を遂げ、好調を伝えた。既に証明している世代屈指の能力を発揮し、2つめのタイトルを奪取する。

 横山武が騎乗して栗東CWで最終リハ。アウトオブサイト(4歳1勝クラス)を3馬身追走する形でスタートし、馬なりで併入した。6F84秒4-38秒0-11秒7。馬体には筋肉量が増し、好調をキープしている。

  ◇  ◇

◆横山武史騎手

 -追い切りに騎乗。

 「相変わらずよく引っ掛かるなと。ただ能力はあるので、自分が思っていた以上にシュッと抜け出しました。抜け出したときに遊ぶ仕草があったので、それはちょっと課題だなと思いました」

 -意識した部分は。

 「折り合いは相変わらず難しいので、そこをしっかり重点的に。少しでもリラックスであったり抑えられるように意識しました」

 -去年と比較して。

 「相変わらず子どもっぽいですね。ただ基礎能力は高い。それで前走は勝てました」

 -成長した点は。

 「大きく変わったところはないが、強いて言うならハミの取り方、受け入れ方が、ホープフルのときよりマシになっています」

 -レースでの理想。

 「これといったものはないです。折り合いが上手くいけばいいなという感じですね」

 -意気込みを。

 「クラシックですし、頑張りたいです。去年はエフフォーリアも強かったですし、思い出の一つのレースなので、今年も勝てたらいいですね」

◆斉藤崇史調教師

 -最終追い切りは。

 「強度を上げるのも手かなとも思ったが、まだ先がある馬なので、強くやり過ぎるよりはいつも通りのパターンで。それで、きょうみたいな形に」

 -ラストは11秒7。

 「しまいもしっかり動けているし、息遣いも問題があるところはない。あとは競馬にいって、スイッチが入ってくればしっかり動いてくれると思う」

 -ホープフルSからの直行。

 「2歳のときに4回使った。気性的にもピリピリしていたので、まずそれを抜きたかった。あとはダービーに向けても、ピリピリさせるより、休み明けで皐月賞に行った方がいいという話に(オーナー側と)なった。あいた4カ月休んで、リラックスして過ごせている。それはいい傾向だと思う」

 -意気込みを。

 「2歳でG1を勝って皐月賞に臨めるのは光栄なこと。それに恥じないレースをしないといけない」

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