【根岸S展望】重賞連勝を狙うソリストサンダーが主役

 「根岸S・G3」(30日、東京)

 主役はフェブラリーSに向けて始動するソリストサンダー。昨年は武蔵野Sで重賞初制覇を飾ったが、チャンピオンズCを自重して、ここを目標に調整されてきた。1週前追い切りは栗東CWで6F79秒6-12秒3を記録。「馬にやる気が出てきましたね」と高柳大師も満足げ。前哨戦Vで弾みをつけて頂上決戦へ乗り込む。

 相手は兵庫ゴールドTを制して勢いに乗るテイエムサウスダン。酷量とも言えるハンデ58キロを背負っていたが、抜群の手応えで抜け出す横綱相撲で快勝。全8勝中7勝をダート1400メートルで挙げる距離巧者。東京で勝ち鞍がない点は懸念材料だが、充実一途の今なら克服してもおかしくない。

 上がり馬で要注目はヘリオス。オープン競走2連勝の勢いは侮れない。1週前は栗東CWで強めに追われると鋭く反応した。寺島師は「来週の追い切りでは(武)豊さんに乗ってもらいます。メンバーは強くなるけど、ここも自分の競馬をするだけ」と、新たにコンビを組む名手に重賞奪取を託す構えだ。

 交流重賞6勝と実績最上位のサクセスエナジーもV候補の一角。前走のJBCスプリントは7着に敗れたが、上位勢が内を通ったのに対し、終始外々を回るロスが響いた。明けて8歳となったが、1週前追い切りの動きからも力の衰えは感じられない。スムーズに先行できれば、押し切りのシーンも。

 ギャラクシーSで3着に敗れたタガノビューティー。ただ、良績のなかった右回りでも好走できたのは収穫だ。東京は(5・3・1・2)のスペシャリスト。斤量2キロ減も有利に映る。

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