「有馬記念・Ｇ１」（２６日、中山）

　有馬記念の前々日発売が２４日に行われ、ステラヴェローチェが２・４倍で単勝１番人気に支持された。天皇賞・秋を制して勢いに乗るエフフォーリアが３・２倍、グランプリレース４連覇を目指すクロノジェネシスが４・９倍で続いたが、１、２番人気が予想された２頭よりも、単勝人気で上回った。

　思い出されるのは０３年宝塚記念。ヒシミラクルの単勝馬券を１０００万円以上購入して話題になった『ミラクルおじさん』だ。前日発売直後にヒシミラクルの単勝オッズが１倍台になり、東京都内の場外馬券売り場で男性が高額を投入したことが判明。そこからシンボリクリスエス、ネオユニヴァース、タップダンスシチーと人気馬の馬券が売れ、ヒシミラクルは最終的に６番人気に。ところが、レースではヒシミラクルが鮮やかな追い込みを決めて勝利。単勝オッズは１６・３倍。『ミラクルおじさん』は１億５０００万円以上をゲットしたことになるが、いつどこで払い戻しを受け取ったのか明かされることはなかった。

　伏兵とみられていた馬の人気ぶりに、ネットでも「ステラおじさん登場」などと盛り上がりを見せている。