【キーンランドC】メイケイエール万全 入念&繊細仕上げで4カ月半ぶり実戦へ

 「キーンランドC・G3」(29日、札幌)

 メイケイエールが25日、復活へ向けて、札幌芝で好ムードを漂わせた。桜花賞では折り合いを欠いてしんがり負け。平地調教再審査を課せられたが、無事にクリアした。4カ月半ぶりでも態勢は整っている。

 最後の仕上げは入念に、そして繊細に。メイケイエールが札幌芝で躍動感にあふれる動きを見せた。1200メートルの発走地点待避所から折り合いを確かめるようにじんわりと進み、4Fからスピードに乗ってスタート。直線でダイナミックな脚さばきで芝を蹴り上げ、4F52秒9-36秒6-11秒7でフィニッシュした。武英師は「ソフトに。気持ちの面では落ちついていますね。以前より大人になっています」と合格点をつけた。

 前走の桜花賞はスタートで後手に回り、道中も抑えが利かず、4角先頭で18着大敗。平地調教再審査を課せられたが、先週の札幌で無事に合格し、出走の運びとなった。追い切り後はゲートを何度も通過し駐立をチェック。一連の流れを無難にクリアした。

 4カ月半の休養明けでも、今月上旬から当地で乗り込んで態勢を整えてきた。指揮官は「秋のG1を考えると涼しい場所で滞在の方がいい」と復帰戦に据えた意図を明かす。「けさの計量で478キロ。環境の変化で札幌入厩後に減っていた体も週ごとに増えています。カイバも良く食べている」と体調面に自信をのぞかせた。

 今夏の古馬混合重賞では、近親のソダシが制した札幌記念を含め、アイビスSD、北九州記念と3歳牝馬がタイトルをつかんでいる。「うちの馬も冷静に走ってくれればものが違うと思う。結果次第でスプリンターズS(10月3日・中山)へ向かいたい」。春とはひと味違う姿を見せて、秋の大舞台を目指す。

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