【札幌記念】ソダシ 古馬一蹴 鮮やか復活劇!2000m問題なし、秋へ距離の壁突破

 ソダシとガッツポーズの吉田隼(撮影・三好信也)
 須貝師と笑顔でグータッチする吉田隼
2枚

 「札幌記念・G2」(22日、札幌)

 鮮やかな復活劇だ。オークス8着以来となる2番人気のソダシが、3角過ぎから先頭に立つ強気の競馬で、古馬を撃破してV。飛躍の秋へ向けて好発進を決めた。秋に海外遠征を見据える1番人気のラヴズオンリーユーは、猛追及ばず2着。3着には8番人気のペルシアンナイトが入った。

 まばゆいばかりの輝きを、ソダシが取り戻した。勝利の瞬間、白毛のアイドルホースをひと目見ようと駆けつけた1409人のファンの前で、吉田隼は高らかとガッツポーズ。スタンドからは大きな拍手が送られた。

 大外枠からじわりと2番手につけると、課題の折り合いもスムーズに追走。3角手前で19年覇者ブラストワンピースがまくってきたが、受けて立つだけの余力は十分。強気のリードで4角先頭へ。直線入り口で左ムチを1発受けると馬体をグンと沈めて加速し、ゴールへ駆け抜けた。鞍上は「いつでも動けるぞという感じが手綱から伝わってきた。手応えは楽でした」と振り返った。

 無傷5連勝で桜花賞を制し、白毛馬初のクラシックVを達成。しかし、続くオークスでは8着に敗れ初黒星を喫した。「春のオークスでは、期待に応えられず悔しい思いをしましたが、復帰戦でソダシらしい競馬をしてくれました。秋が楽しみになりました」と胸を張った。

 戦況を見守った須貝師は「ホッとしました」と安ど。自身は14年にゴールドシップで参戦し、3歳牝馬のハープスターに敗れた過去がある。「(斤量)52キロが効いてますね。リベンジできました」と笑みを浮かべた。クロフネ産駒にとって、2000メートルの重賞Vは初。「新たな伝説をつくってくれた」と成長を褒めたたえた。

 今後については「まずは体調を見ながら。札幌で少し調整させてもらって、それから決めたい」と明言を避けたが、視線の先には秋華賞(10月17日・阪神)での2冠獲りが見えている。自信を取り戻した純白の女王の今後に目が離せない。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス