凱旋門賞に挑戦する日本馬を悩ませる?シャンティイ調教場

 「魁!海外馬券塾」(7日)

 凱旋門賞を目指して遠征する日本馬のほとんどはフランス・シャンティイを拠点としてきた。100人以上の調教師が厩舎を構え、約2500頭の競走馬が調教されている世界有数の調教場だ。森の中に芝、ダート、オールウェザー等の馬場が何本もあり、日本馬の遠征先で最もバリエーションに富んだ調教ができる。日本馬が追い切りによく使う直線2000メートルの芝コースなど、他国に似たような馬場はない。森に囲まれた一面の芝に朝モヤがかかる中、遠くから馬が駆けてくるのはこの世のものとは思えない絶景だ。

 ただ、日本馬にとって使い勝手の良い調教場かというとそうではない面もある。ウッドチップの馬場はなく、傾斜の強い坂路もない。馬道脇の森から突然イノシシの親子が飛び出てきたり、対面通行のダートコースで反対側から駆けてくる馬に物見をしたりするなど、整備された環境に慣れた日本馬が驚くようなこともよくある。

 一筋縄ではいかないシャンティイ調教場をどう使いこなすのか。日本馬による凱旋門賞制覇に向けて、避けては通れない道であるだけに、各陣営の戦略が問われるポイントとなる。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)

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