【皐月賞】ダノンザキッド不安一掃!ド迫力フォームで理想的ラップ 安田隆師は太鼓判

 「皐月賞・G1」(18日、中山)

 2歳王者ダノンザキッドが14日、栗東CWで仕上がりの良さをアピール。前走の弥生賞で3着に敗れ初黒星を喫したが、本番で巻き返しを図る。

 決戦に向けて、好仕上がりを誇示した。2020年の最優秀2歳牡馬ダノンザキッドは栗東CWで単走。向正面ではピタリと折り合いを利かせてゆったり進めたが、徐々にテンポをアップ。迫力十分のフォームで1Fごとに速くなる理想的なラップを刻み、6F85秒7-39秒1-11秒7をマークした。

 これまでは調教時から手前の変換にぎこちない部分があったが、見守った安田隆師は「直線は手前がどうかと思ったけど、きれいに変えていた。その心配はだいぶなくなってきたかな」と課題の修正に胸を張る。ラストの鋭い動きにも「いいですね。良かったです。体がグッと沈んだような気がしましたし、評価は“A”です」と笑顔で太鼓判を押した。

 新馬戦→東スポ杯2歳S→ホープフルSと無傷の3連勝で2歳王者に登り詰めたが、3歳始動戦の弥生賞ディープ記念(3着)で初めて土が付いた。それでも、「次につながる競馬はできたんじゃないかな」と師は前向きだ。手綱を取る川田も「道中で力み過ぎてしまうところがあるので、使ったことでもう一つ穏やかに走れることになるだろう、というところだったので、それがいい方につながってくれれば」と前哨戦を使った効果に期待した。

 厩舎初のクラシック制覇へ、師弟タッグで挑む大一番。指揮官は「素晴らしいですね。わが弟子であることが本当に光栄。頼りになります」と3週連続重賞V中のまな弟子を信頼。鞍上は「安田厩舎とともにクラシックロードを歩めるというのは、僕にとっても非常に大きな意味がありますし、非常にありがたいことだと思います」と、定年(24年2月末)が近づく師匠に恩返しできるチャンスに感謝した。いざ、1冠目奪取へ。万感の思いを結果で示す。

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