【アルゼンチン共和国杯展望】ユーキャンスマイル好発進決める

 「アルゼンチン共和国杯・G2」(8日、東京)

 伝統のハンデG2。15年の勝ち馬ゴールドアクターは次戦で有馬記念をV。16年シュヴァルグラン、17年のスワーヴリチャードも、のちにG1ホースとなったように、近年は注目度が増している。ステップ別では条件戦からの臨戦馬が2勝、2着3回、3着5回と好走。ハンデ差があれば通用する傾向だ。

 ユーキャンスマイルが悲願のG1獲りに向けて復帰する。中間は入念に乗り込み、1週前は栗東CWで6F83秒3-11秒8を計時。追うごとに良化を示しており、態勢は整ってきた。春の天皇賞は4着に敗れ、またも頂点に届かなかったが、G1で通用する決め手は証明済み。得意の左回りで始動戦Vを決め、ジャパンCに弾みをつけたい。

 毎日王冠で3着に食い込んだサンレイポケット。楽々と突き抜けた勝ち馬は別格としても、直線外から際立つ伸び脚で2着争いに加わった。わずかに届かなかった、芝1800メートルでポジションを取る競馬ができたのは収穫。重賞で連続3着と着実に力をつけている。この内容ならもう本物。良績のある距離なら重賞初Vの好機だ。

 3歳馬オーソリティも秋の復帰戦。青葉賞V後に骨折が判明し、約6カ月ぶりの実戦だが、1週前は美浦Wでルメールを背に6F80秒8-12秒2を記録。まだ緩さの残る馬体ながら、脚取りの力感は十分。力は出せそうだ。重賞を制した舞台で、古馬撃破に挑む。

 宝塚記念で5着に健闘したメイショウテンゲン。前半は置かれ気味だったが、直線に向くと、重たい馬場でもしっかり脚を伸ばして掲示板を確保。強豪相手にこの内容は胸を張れる。母メイショウベルーガは5歳で重賞初制覇&G1で2着と奥手の血統。まだまだ伸びしろが見込める。G1で善戦した自信を胸に、府中に乗り込む。

 今季の2戦は8、11着とひと息のサトノルークスだが、休み明け、小回りと条件が合わなかった。昨年の菊花賞2着馬。府中&長丁場で本領発揮へ。叩き2戦目のトーセンカンビーナも変わってきそうだ。

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