【ボート】原田幸哉が高松宮記念初V 総売上額はナイターG1初の100億円超え
「高松宮記念特別競走・G1」(9日、住之江)
原田幸哉(44)=長崎・76期・A1=が、3コースからまくり差して快勝。住之江G1は初制覇となった。G1は15回目、通算では86回目の優勝を飾った。1号艇で断然人気を集めた湯川浩司(大阪)は1Mで流れて2着に敗れた。6日間の総売上額は107億8274万300円。1991年の98億3251万8200円を上回る同大会の最高売上額で、ナイターG1では全国を通じて初の100億円超えとなった。
狙った獲物は逃さない。原田が自慢の旋回力を発揮した。進入は展示と同じく枠なりの3対3。3コースからコンマ09の快Sを放つと、準優11R同様にシャープなまくり差し。1Mはインの湯川の懐をえぐって突き抜けた。「まくり差し一本のイチかバチかのレースをしました。イメージ通り?いやイメージ以上のターンができた」と会心Vに笑みがこぼれた。
今年は1月宮島デイリー杯、3月のSG・クラシック(平和島)で痛恨のF。3カ月休む誤算があったが、この優勝で賞金ランク34位に浮上。グランプリ出場が狙える位置にまで浮上した。「3カ月休んでいるのにと厚かましいと言われるかもしれないけど、グランプリを目指して諦めずに走りたい。地元・大村ではダービー(10月20~25日)がある。最低でも優出。そして優勝できるように頑張ります」と今後の奮闘を約束した。