【ボート】村田46歳最年少名人襲名 “ヤングシニア”12年7カ月ぶりG1制覇
「マスターズチャンピオン・プレミアムG1」(26日、津)
1号艇で人気を集めた村田修次(46)=東京・78期・A1=がインを死守し、逃げ切って1着。マスターズは初出場で、大会史上最年少での優勝。賞金1100万円を獲得した。G1では2007年9月多摩川周年以来となる12年7カ月ぶり2回目の優勝となった。2着には松井繁、3着には前本泰和が入った。
進入から気を抜けない大激戦を制して村田が頂点に立った。優勝戦は全艇が0台のSと、速いスリット合戦となったが自身もインからコンマ02のこん身S。主導権を譲らず、1周1Mを先に回ると百戦錬磨のライバルたちを突き放した。「掛かり、ターン回りは負けないと思っていたので、先に回れば勝てると思っていた」。進撃を支えた機力を信じてVまで上り詰めた。
オール2連対でのシリーズ制覇。2日目12Rでは4艇の集団Fに巻き込まれず、6コースから1着。「恵まれての1着だったけどあの1勝がなかったらこれ(優勝)につながっていなかったと思う」と、調整力を発揮して機力を仕上げたこともVの要因だが、見えない流れも村田に味方した形となった。
2007年9月多摩川周年以来となる自身2回目のG1Vとともに“名人”の称号も得た。それでも「申し訳ないが、僕なんかじゃまだまだ。これから先、年齢を重ねて強くなるためのステップアップの優勝かな」と、名誉におごらず殊勝に話した。「身近な目標はないけど、常に向上心を持ってやっていきたい。ずっとやってきたことだし、これでやっていくと思います」。新しく誕生した“最年少名人”はさらなる高みを見据えながら、真摯(しんし)にレースと向き合っていく。