【チューリップ賞展望】2歳女王レシステンシアが始動

 「チューリップ賞・G2」(7日、阪神)

 18年からG2に昇格した桜花賞トライアル。本番と同じコースを使用するとあって、毎年好メンバーが顔をそろえ、ハイレベルな前哨戦になっている。ステップ別では阪神JF組が7勝、2着3回、3着5回と断然。特に、勝ち馬は7頭出走して2、1、3、9、1、1、1着と好走確率が高い。

 桜花賞へ向けてレシステンシアが今季初戦を迎える。前走の阪神JFは、好スタートからハナを奪い、直線に入ると独走態勢。後続に5馬身差をつける圧勝劇で、無敗のまま2歳女王に輝いた。1週前は栗東坂路で4F53秒2-11秒8を計時。シャープな伸び脚を披露し、上々の気配を伝えた。連勝を「4」に伸ばして1冠目に王手をかける。

 阪神JFで2着に奮闘した関東馬マルターズディオサ。勝ち馬には完敗だったが、追い込んできた3着馬を鼻差退けた。ここまで2、1、1、2着と常に自分の力は発揮できるタイプで、脚質も逃げ、差しと変幻自在。高いレースセンスの持ち主だ。前走での5馬身差を、どれだけ詰められるか注目だ。

 阪神JF3着のクラヴァシュドールだが、先着を許した前記2頭は4角1、2番手という、典型的な前残りの決着。その流れを中団から差を詰めたように脚力高さは示した。サウジアラビアRCでは、のちの朝日杯FS覇者サリオスの2着と素質は確か。成長力に富むハーツクライ産駒。まだ勝負付けは済んでいない。

 フェアリーSを鮮やかに逃げ切ったスマイルカナ。最内枠を生かしてハナに立つと、そのまま悠々と押し切った。G1上位組は強力だが、休み明けで目標は先。さらに、開幕2週目で先行有利の馬場も好材料。3強の1角を崩す可能性は十分あるだろう。

 阪神JFで4着に敗れ、初黒星を喫したウーマンズハートだが、デビューからの2戦は強烈な決め手で連勝。まだ見限るのは早計だろう。10年覇者の母ショウリュウムーンと、母子制覇を狙うショウリュウハルにも警戒したい。

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