【東京新聞杯】クルーガー進化止まらず!海外帰り&3か月ぶりも高野師「本来の動き」

 「東京新聞杯・G3」(9日、東京)

 クルーガーが16年マイラーズC以来の重賞Vを目指して、栗東坂路で精力的に調教をこなしている。昨年は豪州遠征を経験して、8歳になったとはいえまたひと回り進化。この一戦の結果次第では再度の海外遠征も現実味を帯びてくるだけに、陣営は万全の仕上げで送り出す構えだ。また、美浦では初めての芝に挑むスウィングビートが好気配をアピールした。

 16年マイラーズC以来の重賞制覇を狙うクルーガーの雰囲気がいい。海外遠征帰りで3カ月ぶりのレースになるが、栗東坂路で活力のある走りを見せており、1週前の先月29日に4F52秒5-38秒1-12秒1をマーク。そして5日の最終リハでも、再び坂路で一杯に追われて4F52秒5-38秒2-12秒1。動きを見届けた高野師も、「この馬本来の動きでしたね。不満はありません。前走を使って、さらに気配は良くなってきた印象です」と満足そうに話した。

 昨年は6戦中4戦をオーストラリアで走った。世界中にクルーガーの名を知らしめたのは、4走前のクイーンエリザベスS・豪G1。同国の名牝にして最強馬ウィンクスを相手に2着と健闘したのだ。勝てなかったものの、世界レベルの戦いで善戦したことで評価は一気に上がった。

 「ここで再びオーストラリア遠征へ、と言えるような弾みをつけるレースを見せてほしい」とトレーナーは力を込める。今後のローテについては、今回の結果次第で決まる。だからこそ、力をフルに発揮できるようにきっちり仕上げた。

 2走前のコックスプレートで13着に敗れたあと、ノドの手術(喉頭蓋エントラップメント)をしたが、「ここまで早く使えるとは、と思うぐらいだった」と師が振り返るように、2週間後にはマッキノンSに出走(8着)。経過は至極順調だ。明けて8歳となったが、帰国後のケイコでも迫力満点の動きを連発した。2度目の重賞Vのシーンがあっても驚けない。

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