【ホープフルS】コントレイル 無傷3連勝でG1初制覇だ

 「ホープフルS・G1」(28日、中山)

 今年の中央競馬最終日を飾る2歳G1。コントレイルが前走の東スポ杯2歳Sで見せた勝ちっぷりは圧巻。有馬記念をリスグラシューで制した矢作厩舎が、あっさりと2週連続G1Vをやってのけるかもしれない。

 “衝撃”とも言える内容で東スポ杯2歳Sをレコード勝ち。ディープインパクト産駒の大器コントレイルが、わずか“1分44秒5”で世代の勢力図を一気に塗り替えた。

 勝ち時計は、従来の2歳コースレコードを1秒4、2歳芝1800メートルのJRAレコードを1秒1更新する驚異的な数字。2着アルジャンナに5馬身差をつける圧勝だった。幾多の名馬の背を知るムーアも「トップクラスの馬だよ」と大絶賛だ。

 次なるターゲットへ向けて、1週前はコンビ再結成となる福永を背に、栗東CWで6F80秒4-37秒7-12秒1を計時した。追走併入に、鞍上は「多少、前進気勢が強いところはあるけれど、陣営がうまく調整して我慢が利いている」と内容に及第点。課題を問われると“距離”を挙げ、「目標はダービーなので、うまく立ち回れるようにね。せめてそこまでは距離を持たせるようにしたい」と気を引き締めていた。

 来春を見据える意味でも、無傷3連勝&G1初制覇は成し遂げて当然のミッションだ。矢作師は「二千は問題ないと思うよ。コーナー4つの中山に変わるけど、来年を考えればそれぐらいは克服してくれないとね」と泰然自若の構え。圧倒的なパフォーマンスで、クラシック最有力候補に名乗りを上げる。

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