【ステイヤーズS】アルバートV4へ 橋口師「目イチ仕上げ」

 「ステイヤーズS・G2」(30日、中山)

 スタミナ自慢のアルバート(牡8歳、栗東・橋口)が、4回目のステイヤーズS制覇を狙う。4連覇を目指した昨年は、右前肢ハ行のため出走取消。その後、長期休養に入ったが、転厩を経て、京都大賞典(16着)でカムバック。今回が本領発揮の場となる。

 仕上がりについて、橋口師は「長欠明けで馬体を絞るのに苦労していた前回とは違い、今回の放牧帰りは仕上げやすかった」と順調さを強調。「先週、マーフィー騎手もいい感触をつかんでくれたようだし、直前の動きも力強かった」と確かな上積みを感じている。

 同一重賞4勝はコウエイトライ(06~08、10年阪神ジャンプS)、オジュウチョウサン(16~19年中山グランドJ)の2例。平地重賞では初の快挙となる。「牧場側から“脚元は問題ない”という報告を受けたオーナーが、現役続行を決断されました。ここを勝つために現役を続行したのですから、ここはまさに大目標。目イチの仕上げですし、出場機会4連覇を目指します」とトレーナー。大得意の舞台で鮮やかな変身を遂げる。(デイリースポーツ・松浦孝司)

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