【POG】新馬総括20、21日 レクセランス、タケルラスティらがV発進

 20、21日は東京、京都、新潟の3場で計7レースが行われ、京都では5Rで1番人気のレクセランスが、4Rではタケルラスティがデビュー勝ちを決めた。21日の東京ではキングカメハメハ産駒のシゲルチキュウが新馬勝ちした。 

 20日の京都5R(芝1800m)は、仏1000ギニー、仏オークスでともに3着の母を持つレクセランス(牡、父ディープインパクト、栗東・池添学)が1番人気に応えた。道中は好位の6番手を追走。直線に入って追いだされると内へささっていたが、鞍上・川田が立て直しながらプッシュすると父譲りの切れ味を発揮。ゴール前で先行する2頭を差し切った。稍重のタイムは1分50秒9。川田は「内へのささりが強烈。そのへんを改善しないと大変になる」と課題を口に。池添学師は「よく差し切ってくれた。能力はあるし、素質は十分なので真っすぐ走れるようにしていきたい」と話した。(採点・★★★★☆)

 同じく京都の4R(芝1400m)では、2番人気のタケルラスティ(牡、父スクリーンヒーロー、栗東・矢作)がデビュー勝ちを決めた。逃げる1番人気エールヴィフを見る形で2番手を追走。直線で力強く抜け出すと、後続に2馬身半差をつけてフィニッシュした。稍重のタイムは1分23秒3。「調教の段階から、いいスピードがあると思っていました。センスがいいですね」と坂井は高評価。矢作師は「まだ少し重苦しさが残るかな、と思いましたが、競馬で良さを見せてくれましたね。その分、伸びしろもあるでしょう」と今後の成長を見込んでいた。(採点・★★☆☆☆)

 東京では、3R(ダート1300m)で1番人気のメイショウテンスイ(牡、父ダンカーク、栗東・南井)が2番手から抜け出し、1分18秒7のタイムでV。古川は「調教通りゲートが速かった。物見をしたりしてまだこれからの馬だが、それで勝つのだから大したもの」と評価。南井師は「期待している馬。距離はこれくらいがいいかな。ダートの方が動きがいいと思います」と、当面は砂の短距離路線を歩ませる考えだ。(採点・★★☆☆☆)

 4R(芝1600m)は、5番人気のフィオリキアリ(父キズナ、栗東・清水久)が牝馬らしい決め手を発揮し、初陣を勝利で飾った。勝ちタイムは1分37秒5。1番人気に推されたG1・2勝馬ソウルスターリングの半妹スパングルドスターは11着。行き脚がつかず最後方からの競馬になり、直線も目立った脚を使えなかった。フィオリキアリに騎乗した宮崎は「気持ちが真面目過ぎる面があるので、次走ではもう少し落ち着くといいですね。折り合いも良く、センスがあるし、2段加速できる脚がある馬」と確かな末脚に納得していた。(採点・★★★☆☆)

 新潟では5R(芝1600m)で、クロフネ産駒の7番人気ブライティアランド(牝、美浦・武井)が牝馬限定のメイクデビューを制した。リスグラシューの半妹で1番人気のリリフレアは4着。好位の外め追走から、直線で伸び切れなかった。(採点・★★☆☆☆)

 また、21日の東京では5R(芝1400m)でシゲルチキュウ(牡、美浦・伊藤圭)が、1番人気に応えて逃げ切った。二の脚の速さで先手を奪うと、直線では二枚腰を発揮。後続が来るともうひと伸びして、そのまま押し切った。勝ちタイムは1分23秒5。田辺は「スタートセンスがいい馬。順当勝ちですね。体的にはまだ余裕があって、成長もしそうです。だから、これが適性なのかはまだ分からない」と今後の大成に期待した。(採点・★★☆☆☆)

 4R(ダート1400m)は、メンバー唯一の関西馬で、ダンカーク産駒の2番人気コードジェニック(牡、栗東・杉山)が、1分27秒9のタイムでデビュー勝ちを決めた。加藤は「調教でもいい動きをしていましたからね。道中、フワフワしましたが、追ってからしっかりしていました。まだ余裕がありましたよ」と相棒の走りを評価。「台風の影響で美浦に残ったが、動じなかったのは大きかった」と杉山師。次走は未定も、当面はダート路線に専念するもようだ。(採点・★★☆☆☆)

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