クイーンエリザベス2世Cはレベルが高過ぎる?
「魁!海外馬券塾」(10日)
ドバイターフ4着からクイーンエリザベス2世C・香港G1(28日・シャティン、芝2000メートル)に転戦するディアドラは今頃、恐らく現地に到着しているはずだ。同じくドバイからチェアマンズスプリントプライズ・香港G1(芝1200メートル)に転戦する豪州の牝馬ヴィドーラと一緒に運ばれ、香港でも同じ厩舎棟に入るとのこと。1頭だけで過ごす時間がなくなったことは好材料だ。
他には日本からリスグラシューとウインブライトが参戦。いずれも近走成績が良く、充実した状態での遠征になる。ドバイターフに続き、日本馬全てが上位を争うレースに期待ができる。
地元勢ではやはり昨年の香港ヴァーズでリスグラシューとの一騎打ちを制し、今年2月の香港ゴールドCも勝っているエグザルタントが強敵だ。香港Cでディアドラを挟んで1、3着のグロリアスフォーエバーとタイムワープの兄弟馬はいずれも戦績にムラがあるが、スローで先行すれば怖い。
M・デコック厩舎(南アフリカ)の調教助手が、「今年のクイーンエリザベス2世Cはレベルが高過ぎるから、自厩舎の馬は翌週のG3に回すかも」と話していた。質の高い国際G1が見られ、その主力に日本馬がいることが何よりもうれしい。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)