【日経新春杯】グローリーヴェイズ重賞初V デムーロ連覇&固め打ち一日4勝

 「日経新春杯・G2」(13日、京都)

 強い明け4歳世代からまた一頭、新たな重賞ウイナーが誕生した。1番人気のグローリーヴェイズが、中団から力強く差し切って重賞初制覇。11日に40歳を迎えたばかりのM・デムーロは、昨年のパフォーマプロミスに続く連覇を達成し、一日4勝の固め打ちを決めた。2着は5番人気のルックトゥワイス、3着には3番人気のシュペルミエールが入った。

 今年も主役はこの男だった。1番人気のグローリーヴェイズが待望の重賞初V。鞍上のM・デムーロは昨年のパフォーマプロミスに続く連覇で、今年の自身初勝利を含む一日4勝に花を添えた。「4つ勝てたけど、去年は同じ日に6つ勝ったから」と満足はしていないが、「昨年は重賞で乗ったときは負けたけど、リベンジができて良かった」と、4走前のきさらぎ賞2着の雪辱を果たした。

 冷静なエスコートが光った。好スタートから内枠を生かしてロスなく運ぶと、ハイペースを見切って中団のインで脚を温存。3角過ぎの坂の下りから徐々に進出し、直線は迷いなく内を突いた。「3、4コーナーの手応えは抜群だった。いい感じだった。うまくいったね」。鞍上の力強いステッキワークに導かれ、半馬身差で歓喜のゴールに飛び込んだ。

 尾関師は「ジョッキーがこの馬の力を信頼して乗ってくれたね」と手腕をたたえる。4度目となる京都での重賞挑戦で待望の初タイトル。「馬の走りを生かせるのが京都と思っていた。体も増えていたし、成長したところを見せてくれた。いつもやられていたけど、良かった」と胸をなで下ろした。

 鞍上は京成杯でダノンラスターに騎乗するため、再び中山に移動する。今年初戦の土曜中山5Rでは、最後の直線で落馬寸前のアクシデントも。初日は未勝利に終わったが、この日の4勝でエンジン全開だ。

 「土曜はツイてなかったけど、きょうはいい感じだった。忙しい方がいい。何も考えなくていいから。外枠になったけど、いい馬だし、頑張りたい」。19年もミルコの快進撃は、止まりそうにない。

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