【JBCC】ケイティブレイブ坂路で軽快 “交流巧者”後肢強化で進化

 「JBCクラシック・Jpn1」(4日、京都)

 統一ダートG1・3勝目を狙うケイティブレイブが31日、栗東坂路を余力十分に駆け上がって上昇ムードを伝えた。全10勝中8勝を地方の競馬場で挙げる“交流巧者”だが、中間は中央でのスピード勝負に対応できるようにトモ(後肢)を強化してきた。南部杯を制したルヴァンスレーヴ、昨年の最優秀ダート馬ゴールドドリームが不在の一戦。タイトル奪取で存在感をアピールしたいところだ。

 もはや強い負荷は不要だった。前年2着馬ケイティブレイブは、2週続けて福永を背に栗東坂路で単走。先週から段階的に行われているウッドチップの入れ替えにより、やや時計のかかる馬場となっていたが、手応え十分に登坂していく。ラストも左右からハミをかけ直して、軽く促された程度。刻んだ4F52秒7-38秒8-13秒3以上に、その走りには躍動感があった。

 鞍上は「きょうも馬場が重く、脚を取られて走りにくそうでしたが、及第点の時計が出た。いつも通りかなと思います」と満足感をにじませる。昨年3着に終わった前走の日本テレビ盃を快勝。「昨年負けた時、こういう競馬で勝てるようになってほしいと言った。今年は非常にいい競馬で勝てた。成長の証しだと思う」と歯切れはいい。

 JRA・G1を勝つために馬をつくってきた。スピード勝負に対応するため、前肢に比べて非力な後肢を強化。担当の房野助手は「手綱は馬任せにせず、普段から常に重心が後ろになるようにして、地面をトモで踏み込むことを意識させてきた」と、乗り運動から徹底して鍛えてきたことを明かす。「毎日見ている僕でも、トモが良くなったのは感じる」。今回は統一G1だが、京都での開催。成果を披露する絶好の舞台だ。

 福永も気持ちは同じだ。「ダートのチャンピオン2頭、ゴールドドリームとルヴァンスレーヴが出てきていない。3強の一角に入りたい思いは強いし、勝ってチャンピオンズC(12月2日・中京)に行きたい」と言い切った。新たなタイトルを引っ提げ、胸を張って師走の大一番へと駒を進める。

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